のたりと愛の、がっこう。最終回!

蛇足ですが。
私の中で答えが見つからなかったことがあります。
それは大雅の引越しについて。
これはいつなのか?&どこへ引っ越したのか?
色んなご意見があるようで、
「引越しは花火大会の後で、愛実の家に引っ越した」という説も読みました。
なるほど、と思うものの、はて・・・?
はて?と思う理由のひとつが大雅の様子&服装。
どちらかと言えば気だるそうな様子で希望に満ちた一歩感が感じられません。
加えて、服装が休日のホスト感、というのでしょうか。
ちょっと夜の気配、というか、水商売から抜けきってなさ、のようなものを感じるのです。
これから愛実の家に引っ越すのであれば多幸感に満ちた希望溢れる雰囲気を醸し出していると思うし、花火大会の後なら水商売の匂いは感じさせないような気がする、というのが映像を見ての今の私の感想です。
加えて、大雅が合格前に愛実の家に転がり込んだりするだろうか?という疑問も。
あれこれ考え、今のところあの引越しは「花火大会前&愛実の家以外」なのではという予想です。
どこかで答え合わせできる日が来るのでしょうか。




これほどのすばらしい愛あふれるドラマが視聴率的にはあまり高くなく、そこまで注目されなかったのは今の時代だからかも、と感じました。
今の時代だからこそ、関わる全ての人が「ほんと」で挑むドラマが作られたのだと思いますが、同時に、この分断の時代にこれを受け入れられない人がいるのもまた時代性かな、と。

私を含め、熱烈なファンがいたのもまた事実で、ある意味特定の人にメチャクチャ刺さった物語なのだと思います。


全編通して常にどこかしらに誰かの葛藤やトラウマを刺激するものが潜んでいて、とても受け入れられない、という人もいたと思うのです。
私も最初の数話はシンドくて、リアルタイム視聴はできず、途中止めたりしていました。
それほどリアルに葛藤をピンポイントで刺したりえぐったりしてくる物語だと感じていました。
苦しくて、離脱した人もいらっしゃったのではないでしょうか。

葛藤、トラウマの解消の第一歩は自己認識です。死角は他者の物語から認識できます。

でも人は、葛藤、トラウマを解消したいという感情と共に、認識したくない、という感情を同時に持っています。
痛い記憶と共にふさいで見ないふりをしていたそれを誰かが触ろうとした時、人は怒りを覚えます。拒否します。
自分自身でそれを認識し、開くことでしか解消の道はありません。
愛実も、大雅もお互いの助けを借りながらも、自分自身でその葛藤を認識、解消していくプロセスが描かれていました。


愛とは人が抱える葛藤、トラウマ解消を見守り、支えることなのかもしれません。