
ただいまワタクシ、ドラマ『愛の、がっこう』に夢中です。
と言っても、絶対リアルタイムで見れません。見始めるのですが苦しくなって毎度見るのをやめてしまいます。
そして数日後、恐る恐る何度も停止しつつTverで視聴しています。
こんなに過去のトラウマえぐって来るドラマはなかなかありません。
井上由美子先生、神です。
いや、悪魔かもしれません。
思い出したくなくて縛って蓋をして鍵を閉めて穴に埋めた葛藤をこんなに見事に掘り起こして突いてくるなんて、悪魔かもしれない。
他の人が簡単にできることができなくて、できないと言えなくて、「やりたくない」と虚勢を張ることや、相手に必要とされていると感じたくてお金を払ってしまうこと。自分で自分の存在を肯定していないことにすら気づかず享楽的なフリをして生きること。
学習障害+ホスト、って設定がえぐ過ぎます。
そして、ラウールさん!!!
演技がビビるほど上手い。
表情、間、セリフ、視線・・・。
虚勢を張っていること、虚勢を張る理由、説明がなくても視聴者に伝わる。
心の傷がダイレクトに視聴者の心をわしづかみにしてくる。
主演は木村文乃さんで、木村文乃さんがまた不器用な女性をものすごく不器用に演じているからお互いがお互いを引き立て合っている感じ。
このドラマ、今の時代に必要だから作ったんだと思うのです。
自分で自分を肯定できないから誰かからの承認がないと生きていけなかったり、誰かを貶めて自分より下がいることでしか安心を得られなかったり・・・。今はそんな人であふれています。
本当は他人の意見とかどうでもいいはず。
誰かを傷つけたり迷惑をかけたりするのでなければ、どんな風に生きてもいい。
自分で自分を受け入れ肯定していれば、他人がそれを認めなくても平気でいられる。
でも、自分で自分を受け入れ肯定することは簡単ではない。
特に人生のどこかで誰か身近な人に否定されたことがある人は余計に。
このドラマは、ハッピーエンドで終わってほしい。
今の時代の自分救済のヒントになるような終わりであってほしいです。
ラウールさんの演技が素晴らしすぎて、次はこんな役やってほしい!という希望が色々出てきます。